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2021年7月開催 Shopify Partner Town Hallのまとめ

2021年7月のタウンホールでは、6月29日に開催されたUniteで発表した内容の掘り下げや、パートナーシップ担当のFatima Yusuf、プロダクト担当のGlen Coates、Vanessa Leeを迎えての充実したQ and Aセッションでユーザーの疑問に答えました。

メタフィールドのアップデート: Richard Penner, Senior Product Manager

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Richardからは、メタフィールドに関する3つの大きなアップデートについて説明がありました。
 

  1. よく使われる情報の設定(Metafield types)
    日常的によく利用する情報をタイプ(商品の重量や寸法、URL、日付けなど)として利用可能になりました。これらを使用することで、データをより柔軟にフォーマットできるようになります。
  2. 「メタフィールド定義」の導入 (‘Metafield definition’)
    メタフィールドが直接、Shopify管理画面で編集できるようになりました。直感的な操作でメタフィールド情報が扱いやすくなっています。
  3. スタンダードメタフィールドの導入(Standard metafields)
    一般的なメタフィールドをスタンダードメタフィールドとして利用できるようにしました。最新テーマ「Dawn」を含むShopifyプラットフォーム全体でサポートされており、今後も順次拡充されていく予定です。

また、SEOアプリを開発する場合を例に、スタンダードメタフィールドの使用がパートナー・マーチャント両者にとっていかに効率的か、具体的な説明もありました。例えば、メタフィールドに登録した商品サブタイトル情報をオンラインストアとメールの両方に同時表示することが可能となります。

メタフィールド定義はすでに使用可能で、2021.10APIのリリースも間近に控えているので、今後にも期待していてください。

メタフィールドの詳細はこちら 

開発者コンソール: Trish Ta, Staff Developer

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Trishからは、開発者コンソールの改善点について、デモを交えた説明がありました。
 

開発者コンソールの導入により、実際のストア環境でアプリ拡張機能の開発とテストが可能となります。ローカル環境で行った変更はすぐにレンダリングされるので、今までのようにShopify CDNに拡張機能をプッシュしなくても、修正を確認できるようになります。

デスクトップだけでなく、モバイル環境(iOS・Android)にも対応していることが重要なポイントで、QRコードですぐにレンダリングが可能となります。

現時点では、このコンソールは商品サブスクリプションApp extensionでのみ利用可能ですが、将来的には他の標準的なAdminUI拡張でも対応可能になる予定です。
商品サブスクリプションApp extensionの詳細は
こちら
ShopifyサブスクリプションAPIに関しては
こちら

アプリストアのアップデート: Michael Clarke

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Michaelからは、アプリストアの改善された広告プラットフォームについて説明がありました。

開発パートナーが(マーケティングのことを忘れて)優れたアプリの開発に専念できるよう、Shopify アプリストアの広告プラットフォームの改良を継続して行ってきました。

昨年導入した「コンバージョン広告(検索広告)」は、すでにニーズを特定できているマーチャントをターゲティングするものでしたが、今回はマーチャントがまだ検討していない課題にリーチすべく「アウェアネス広告(認知広告)」の導入を計画しています。

具体的には、新しいレコメンデーションエンジンにより、マーチャントが興味を持ちそうなアプリが彼らのホームページに表示されるようになります。また、アプリ毎に広告ブロックのカラーが選択できるので、開発パートナーはよりクリエイティブなフォーマット管理が可能となります。

現在クローズドベータ版でこの製品の改良を行っており、2021年秋までにすべてのユーバーに「アウェアネス広告(認知広告)」を提供することを目指しています。それまでの間、もしまだでしたらコンバージョン広告も試してみてください。

テーマ販売の受付再開!: Mike Beddall 

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Mikeからは、テーマストア関連のアップデートについて話がありました。

3年ぶりにテーマストアが開発パートナーに開放され、パートナーによるテーマ提出が可能となりました。多様化するマーチャントのニーズに柔軟に対応できるよう、テーマ構築に伴うプロセスやドキュメンテーションを大幅に見直しているので、この機会にぜひチャレンジしてみてください。

テーマを構築する際に注目して頂きたい点は①Online StoreのGithub統合、②Shopify CLIと③ Dawn(オープンソーステーマ)の3点です。

また、テーマストアの収益シェアモデルが9月15日に更新されることも併せて発表されました。
ポイントは:
①年間収益が100万ドル未満の場合は収益シェアが0%(毎年リセット)、
②100万ドル超過からの収益シェアは15%、
③2.9%の販売手数料、
④$99のテーマ提出料(初回のみ)の4点です。

テーマ開発に関する詳細はこちらをご確認ください。 

Q&Aセッション:Ask Me Anything

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登壇者の紹介(左から)
  • Fatima Yusuf, Director of Partnerships
  • Vanessa Lee, Director of Product
  • Glen Coates, VP of Product

Fatimaがファシリテーターとなり、参加者からの質問(計13問)と追加トピックス(プラットフォーム投資の重要性)についてQ&Aが行われました。
*日本に対応していないものが含まれるため、一部省略しています。

【Q1】全てのテーマがメタフィールド対応になるのはいつでしょうか?テーマストアで、メタフィールドに対応したものだけをフィルターすることは可能でしょうか。

回答者:Vanessa
前者:テーマを開発するとき、「セクション」と「設定」を的確に設定すれば大丈夫です。対応しているメタフィールドがあれば自動的に紐づけられます。
また、バッヂを付与するなどして、対応テーマがすぐわかるようにします。


【Q2】
UIへのメタフィールド追加は素晴らしい追加ですが、今後コレクションをアップデートして、メタフィールドによるフィルタリングをサポートする予定ですか?

 回答者:Glen
はい、すでにロードマップにあります。2021年後半にはコレクションをメタフィールドでフィルタリングできるようにすることを目指しています。それにより、素材別や国別のフィルタリングなど、販売する商品に合わせたフィルタリングが可能になります。 

【Q3】 カスタマイザーの変更時に./configファイルの内容がgitにアップロードされてしまう場合、新しいテーマのgit統合では、複数店舗の設定(同じテーマで異なる店舗でも内容が異なる)はどのように機能することになりますか? 

回答者:Vanessa
この問題は、実際に機能を設計しているときにも出てきました。excludeの組み合わせや、複数ブランチのリポジトリをストア毎に設定することで対応可能です。

【Q4】 「Section Everywhere」が発表された当初、コンテンツポータビリティが話題になりました。これは引き続き準備中ですか?

 回答者:Vanessa
コンテンツポータビリティが何を意味するかによりますが、「コンテンツを一元的に管理し、テーマを変更してもコンテンツは変わらないようにしたい」ということであれば、メタフィールドや、今取り組んでいるカスタムコンテンツのリリースを通じて、対応しています。

【Q5】 「Hydrogen」はオープンソースになるのでしょうか?いつ使えるようになり、何が作れるようになるのでしょうか?また、TypeScript boilerplateは生成できるようになりますか?

回答者:Glen
2021年の後半に何かお届けすることを目標にしています。スタックを選択できたり、好きな言語やツールを使用できることが開発者にとって大切だということは理解しており、現在多くのエネルギーをこのプロジェクトに注いでいます。TypeScriptについては、すぐにサポートする予定です。アップデートはhttps://shopify.dev/hydrogenで確認ください。 

回答者:Vanessa
特定のコンポーネントを自分のニーズに合わせて変更したりできることは非常に重要なので、Hydrogenのオープンソース化はもちろん進めています。CLIから始まり、私たちは多くの開発ツールのオープンソース化を続けてきましたが、今回も例外ではありません。

【Q7】既存企業のほとんどが(あらゆるニーズに対応した)アプリを無料で提供している中で、新しい開発者がShopifyアプリに時間とお金を投資する価値はあるのでしょうか? 

回答者:Fatima
私は今が投資するのに最適な時期だと思っています。コマース業界は急速に・グローバルに進化していて、セグメント毎に多様なニーズが存在します。マーチャントの数だけShopifyアプリも必要になると考えているからこそ、私たちはUniteで収益シェアモデルの更新を大々的に発表しました。今回100万ドルまでの収益シェアを完全に撤廃したのは、パートナーの参入障壁をさげて開発に専念できる環境を提供することで、マーチャントの成長を支援するアプリ開発を加速させるためです。

ここでもうひとつお知らせがあります。8週間にわたるShopify App Challengeを開催することが決定しました。BFCM(Black Friday Cyber Monday)関連のニーズを共有するので、アイデアを探している開発者は参加してみてください。

回答者:Vanessa

無償化については、どの会社もビジネスを成功させるためには収入が必要だということを覚えておいてください。たとえアプリ自体が無料でも、アップグレードパスがあったり、アプリ内課金があったりと、マーチャントが永久に無料で利用できるアプリはほとんどありません。自分の製品でどのようにお金を稼ぐかをよく考えてみてください。

【Q8】ナビゲーションを管理するためのAPIはいつ登場するのでしょうか?私たちは、クライアントのERPからコレクションや製品をプッシュするための統合機能を構築することがよくありますが、それでもクライアントは手動でウェブサイトに入り、ナビゲーションを更新しなければなりません.. 

回答者:Vanessa
パフォーマンス面(特にgraphQL関連)で確認しなければいけないことがたくさんありますが、現在取り組んでいます。

【Q9】ScriptTagsの代わりにApp Embed Blocksを使うことは、私が長年やりたかったことです。旧テーマで利用できるようになる時期はいつ頃になるのでしょうか? 

回答者:Vanessa
Online Store 2.0のテーマストアは2021年7月15日に公開しました。今は、従来のScriptTagsから新しいOnline Store 2.0対応テーマへの移行期間だと考えています。移行が完了する時期は明確に決まっていませんが、

私たちのフォーカスは当然ながらOnline Store 2.0対応のテーマで、今後インセンティブの提供などでマーチャントのOnline Store 2.0対応テーマの導入を促進していく予定です。その一方で、未対応のマーチャントがアプリを利用できない状況を回避する必要もあるので、現時点ではScriptTagの完全撤廃は行いません。

【Q10】購入前のチェックアウトの拡張機能はいつ公開されますか?また、Thank YouページにCheckout UIを導入する予定はありますか?ScriptTagsの廃止について言及されていますが、Thank YouページアプリにはScriptTagsが必要です。

回答者:Glen
購入前チェックアウトの拡張は、開発者プレビューがQ4(注:2021年9−12月のこと)、その後アプリの一部として公開して来年には本格稼働する予定です。具体的な時期は未定ですが、Q4に開発プレビューを公開予定なので、色々試してみてください。 

Thank Youページについては、拡張するための新しい仕組みができるまではScriptTagを削除するつもりはないので安心してください。多くの開発者やマーチャントがThank Youページをトラッキング(コンバージョン含む)に活用していることは我々も把握しており、詳細はまだ述べられませんが、トラッキングに特化したいくつかのソリューションを準備中です。Thank Youページの拡張モデルについても検討しており、最終的には購入前と購入後の拡張モデルを含めてすべて統合することを目指しています。

【Q11】Shopify Checkoutを使ったサブスクリプションアプリは素晴らしいですが、他のアプリがサブスクリプション情報を取得する方法がありません(範囲はShopifyのみに限定されています)。他のアプリがサブスクリプション状況データにアクセスする方法はありますか? 

回答者:Glen
サブスクリプション情報には①サブスクリプションプランと②サブスクリプション契約の2種類がありますが、今回の質問は②を指していると理解しました。たしかに契約情報へのアクセスは現在制限をかけています。将来的にはオープンにする可能性もありますが、多くの財務情報が含まれているだけに、我々は今は保守的なスタンスをとっています。ただ、決して反対しているわけではないので、どのようなユースケースがあるのか等のフィードバックをお待ちしています。それを元に内部で更に検討します。
 

【トピックス】

次の質問へ移る前に、何故今回のUniteでプラットフォームのインフラやツールへの投資が多く発表されたのか、背景や将来のビジョンについてのディスカッションタイムがありました。新しくShopifyのエコシステムに参加したパートナーたちにShopifyがどこに向かっているのかを理解してもらうことを目的としており、開発責任者二人の主な考えは下記の通りです。 

回答者Glen
中小企業がEC業界で成功することがますます難しくなってきていますが、私たちはビジネスの立ち上げや拡大の煩雑さを可能な限り取っ払う抽象化レイヤーでありたいと思っています。プライバシーやコンプライアンス、各国ごとに異なる商習慣など考慮すべき問題が多岐にわたりますが、大企業のように膨大なインフラを有さないマーチャントでもこれらを対処できるようにすることがShopifyの役目です。 

回答者:Vanessa
Glenが触れたバックオフィス系のインフラ整備に加え、ストアフロントもビジネスを拡大するのに重要な要素なので、今回テーマプラットフォーム等に多くの投資を行いました。マーチャントのオンラインストアをいかに面白く個性的にできるか、そうしたテーマ構築に伴う開発者の負担をいかに軽減できるか、の両方を考慮したプラットフォームを提供する責任があると感じており、今後も様々な課題の解消に取り組んでいきます。
 

尚、私たちは業界の動向や開発者のトレンドに遅れないように随時プラットフォームを適応していきますが、具体的にどのトレンドをサポートするかは十分に精査した上で決定します。

【Q12】Shopifyがアプリ開発の成長を真剣に考え、パートナー向けに年間100万円以下のコミッションを0%にしたことをとても嬉しく思います。フォローアップメールによると、2021年8月からはオプトインだそうです。そのプロセスはどのようになるのでしょうか?

回答者:Fatima
2021年8月1日午後1時(米国東部時間)から、新しい収益シェアモデルの適応が始まります。誰でもこのプログラムに参加可能ですが、適切な処理がバックエンドで反映されるように、オプトインする必要があります。

【Q13】コレクションの階層化(PDPではBreadcrumbsの階層化)は、Eコマースのプラットフォームでは一般的な機能のようですが、Shopifyではいまだにこれを実現するためには、カスタムコードや回避アプリに頼らなければなりません。これはShopifyのロードマップにあるのでしょうか?

 回答者:Glen
コレクションをツリー化するかというピンポイントな質問については、残念ながら何も具体的なことをお答えできません。ただ、現在私たちが多大な投資を行っている「サーチ(検索)」、その中でもファセットフィルタリング、は質問に関連するトピックスです。また、詳細はまだ語れませんが、タクソノミー(分類法)周りで取り組んでいる改良も、PDPでのBreadcrumb階層化に概念的には関連があります。

回答者:Vanessa
組織としては、Liquidの中でできるだけカスタムコーティングをしないようにするためにはどうしたらいいか、ということをよく議論しています。今回の質問も、方向性としては対応したいと考えていますが、具体的な機能については、特にお知らせできることがありません。

以上です。

次回のタウンホールも楽しみにしていてください!

書き起こし・翻訳:坂本真紀

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