ブログでの収益の上げ方について書かれた記事はたくさんありますが、趣味で書く稼がないブログの場合、何から始めればよいのかわからない人も多いでしょう。
ここでは初心者でもできるブログの始め方を解説します。「無料でブログを始めたい」「WordPressでのブログの始め方を知りたい」という人は必見です。
ブログの種類
ブログの種類には2種類あります。
- 企業が無料で提供しているブログサービスで作るブログ
- オープンソースのCMSを使って自分で管理、カスタマイズして作るブログ
Amebaブログ(アメブロ)やNote(ノート)など、企業が提供している無料ブログサービスは、ドメイン取得などの初期費用やサーバー費用などのランニングコストがかからないので、日記ブログなどを手軽に始めたい場合に適しています。
また、システムやコーディングに関する知識がなくても、スマホ用のレイアウトなど必要な機能はそろっており、開設から記事投稿まで簡単に行えます。一方で、カスタム性が低くサービス終了のリスクもあります。
WordPressなどオープンソース型CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使ったブログは、ドメイン取得やサーバー契約などのコストはかかりますが、SEO対策をすることでGoogleなどの検索結果で上位に表示されやすくなり、より多くの人に読んでもらえる可能性があります。また、独自ドメインで運営するためサービス終了などのリスクもなく、長く続けることができます。
デザイン性・カスタム性が高いのもオープンソース型CMSを使ったブログの魅力で、ブログの目的に合わせてカスタマイズしてホームページにしたり、オリジナリティのあるデザインにしたりすることも可能です。
オープンソース型CMSには、WordPressやDrupal(ドルーパル)、国産CMSではBlue Monkey(ブルーモンキー)などがあります。
ブログの始め方9ステップ
ここではWordPressを代表に解説します。
1. ブログ内容の決定
自分が得意で競合が少ないジャンルのブログがおすすめです。自分の強みをもとにテーマを絞り、実体験や知識に基づいた記事を書くことで、読者の興味をひくことができます。一貫した独自のテーマで継続してブログ記事を書くことができれば、ファンやリピーターを獲得できます。
2. ブログタイトルとドメイン名の決定
ブログの内容を決めたら、ブログタイトルとドメイン名を決めましょう。ドメイン名は後から変更ができないため、慎重に選びます。誰かが既に使っているものは利用できないので、無料ドメインネームジェネレーターなどで使えるかどうか確認しましょう。ドメイン名とブログタイトルは、難しい言葉を使わずにできるだけ短く、テーマや内容がわかりやすいものにするのがおすすめです。
3. ブログの開設
- レンタルサーバーの契約
- 独自ドメインの取得
- オープンソース型CMSのインストール
多くのレンタルサーバーがWordPress自動インストール機能を備えています。そのような機能を持つサーバーとドメインがセットになったプランを使うことで、上記の全てのステップを簡単に行うことができます。レンタルサーバーにはエックスサーバー、ConoHa WINGなどがあります。
4. テンプレートの選定
CMSのインストールができたら、ブログのデザインやレイアウトを決めていきます。サイトのデザインは読みやすさや信頼感を左右し、SEOなどにも影響するため重要です。
初心者は買い切りの有料ブログテーマを選ぶことで、プログラミングの知識がなくてもブログページの作成や、デザインの調整が短期間で簡単にできます。
人気のある有料テーマの例を挙げますので、参考にしてください。
5. サイトアドレスと記事URLの確認
サイトアドレスの確認
サイトアドレスが自分で設定したアドレスになっているか、「https://」に続く文字列を確認しましょう。ブログを書き始めてからの変更は、記事のSEO評価がリセットされたり、外部からのリンクが無効なったりとデメリットが大きいので最初に確認をしましょう。
- WordPressの管理画面から「設定」→「一般」を開きます。
- 「サイトアドレス(URL)」の項目を確認します。ブログのアドレスを変更する場合は「サイトアドレス(URL)」を変更してください。WordPressアドレス(URL)はWordPressをインストールした場所です。
記事URLの確認
記事ごとのURL(パーマリンク)の確認と設定を行います。ブログ運用中に設定変更すると記事URLが一括で変更されてしまい、Google検索からの評価がリセットされアクセスが激減してしまう可能性があります。
- WordPressにログインし、ダッシュボードから「設定」→「パーマリンクの設定」へ進み、設定画面にアクセスします。
- デフォルト設定のほか、「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」が選択できますが、最も簡単でおすすめなのは、パーマリンクの設定を「投稿名」のみにすることです。
- ダッシュボード左メニューの中の「投稿」→「新規追加」と進みます。
- 表示される投稿画面のタイトル入力欄の下に「パーマリンク」という項目があります。その右にある「編集」ボタンをクリックし、パーマリンク入力欄を開いて、英字でパーマリンクを入力しましょう。入力が終わったら「OK」のボタンを押して完了です。
6. SSLの設定
SSLとは、ブログと読者の通信を「暗号化」する仕組みのことで、SSL設定していないサイトでは「保護されていない」旨が表示され、読者に不安を与えてしまう可能性があります。
WordPressをSSL化する場合、サーバー側とWordPress側の両方での設定が必要になります。エックスサーバーはサーバーパネルから、ConoHa WINGはコントロールパネルからSSL設定ができます。
WordPress側での設定は、管理画面にアクセスして「設定」を開き、「一般設定」にあるURLの「http://」を「https://」に変更する必要がありますが、Really Simple SSLというプラグインを利用すれば簡単にSSL化することができます。
- WordPressの管理画面左メニューのプラグインから「新規追加」をクリックし、Really Simple SSLをインストールします。
- インストール完了後、「有効化」をクリックし「SSLに移行する準備がほぼ完了しました。」と表示されたら「SSLを有効化」をクリックします。
- 有効になると自動的にログアウトされるので、再ログインして、左メニューの「設定」→「一般」 から「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」の項目が「https」になっていることを確認してください。
7. プロフィールページの作成
ブログを始めたきっかけなどブログ著者の人物像を伝えるプロフィールページを作成します。
このページを作成することによって、人柄などが読者に伝わり、親近感を持ってもらったりファンになってもらいやすくなったりします。ブログ全体のテーマや専門分野がある場合はそれに関する経歴や資格なども記載することで、内容の信頼度も高まります。
8. 投稿スケジュールと内容の計画
日記ブログではない場合、いつどのような記事やコンテンツを投稿するか事前に計画を立てるとよいでしょう。投稿は少なくとも 週に1回以上行い、一貫したスケジュールで公開することで読者にリピート訪問してもらえるようになります。その際、投稿スケジュールを見ながらコンテンツのバランスも意識しましょう。
コンテンツの種類には次のようなものがあります。
エバーグリーンコンテンツ:時間が経過しても内容が古くならず価値を失わない、普遍的なテーマを扱ったコンテンツです。
時事コンテンツ:現在トレンドになっている出来事や話題を扱うコンテンツです。社会的な関心が高い話題を適切な方法で扱うことで、多くの人にブログを訪問してもらうことができます。一方、扱い方によっては炎上の可能性もあるほか、短期間で話題性がなくなってしまうので、安定したトラフィックを得るためには向いていません。
キュレーションコンテンツ:様々なサイトにある情報を独自の視点を加えて編集したコンテンツです。まとまった情報を短時間で得られる有益さから読者の評価を得やすく、ファンやリピーターの獲得にもつながります。
再利用コンテンツ:過去に投稿した記事を再利用して作るコンテンツです。リライト記事など古い情報を新しくして書き直したものや、過去の投稿をテーマに沿って集めたまとめ記事などがあります。比較的少ない労力で記事が作成できるため、新しい記事だけでは作成スケジュールに無理が生じる場合の助けになります。また、古い記事をリフレッシュして最新情報に修正することで、ブログ全体への信頼感も高まります。
9. 記事作成と宣伝
ブログのジャンル、コンテンツの内容に合わせて記事を作成します。この際、オリジナル画像や動画を入れて検索エンジンの評価を得られるようにすると、より多くの人に投稿を見つけてもらえます。
文章校正ツールなどを使用して間違いをなくす、見出しや小見出しを使用して内容を整理するなど、投稿の正確さや読みやすさに注意を払うことも大切です。質の高い投稿をすることでリピート読者が得られるだけでなく、検索エンジンに「読者に有益なブログ」と評価され、検索結果の上位に表示されるようになり、さらに読者を獲得できます。
記事を投稿したら、SNSでブログ更新のお知らせをしましょう。自分のブログのターゲット読者が多く利用しているSNSで、より多くの人が見ているであろう時間にお知らせするのが効果的です。ただ「ブログ更新しました」とだけお知らせするのではなく、ブログに直接飛べるようリンクを貼ったり、ブログの内容について軽く触れて関心を持たせたりするとよいでしょう。
ブログ更新の宣伝をすることで、訪問したことのある読者にはブログを継続して読んでもらえるようになり、ブログを知らなかった人には読者になってもらうきっかけになります。
ブログ初心者にWordPressを勧める理由
ブログ初心者にWordPressをおすすめする理由は、デザインなどの自由度が高く、ブログの目的が変わってSEO対策やアフィリエイトを行いたくなった場合でも制限が少なく、初心者でも直感的に記事作成ができるからです。
ブログを始める目的は人それぞれですが、手間ひまをかけて作ったコンテンツは、やはり自分のものとして残し続けたいですよね。また、ブログを続けていくうちにアフィリエイトや物販に興味を持ったり、多くの人にアクセスしてもらいたくなったりするかもしれません。
WordPressは独自ドメインで運営するため、サーバーを移行してもURL(ドメイン)やコンテンツ(記事)、SEO評価を引き継ぐことができます。商品を販売したくなった場合でも、既存のWordPressをShopifyに連携すればECサイト化することもできます。
まとめ
ブログの始め方がわからない初心者でも、無料ブログサービスやオープンソース型CMSを使用すればパソコン、スマホで簡単にブログを開設することができます。
長い目で見たときには、独自ドメインで開設するWordPressのようなオープンソース型CMSを使ったブログがおすすめです。集客のためのSEO対策も可能ですし、デザインやカスタム性においても自由度が高く、かつ初心者でも感覚的に操作しやすく作られています。
続きを読む
- アプリ「まるっと集客」で成果報酬を簡単導入
- 【保存版】Shopifyで使える決済サービスをご紹介
- ネットでお金を稼ぐ方法とは?ネットで儲ける方法23選
- YouTubeを収益化する方法と条件とは?副業ユーチューバーの始め方【2022年版】
- インスタグラムを使ってお金を稼ぐ方法とは!?フォロワーが少なくても大丈夫!
- ライブコマースはECの新しい販売手法。世界の市場規模・事例・今後の変化、日本市場について
- 2018年Shopify ブログの人気記事トップ10を大発表
- 商品をネット販売したい!どこで売れば効果的?
- 初心者でもハンドメイド販売ができる10種類の商品アイデアをご紹介
- 自分だけのおしゃれでかわいいロゴを作ろう!ロゴ制作に役立つ6つのオンラインツールを紹介
よくある質問
ブログを始めるならどこがいい?
おすすめはWordPressです。集客のためのSEO対策やアフィリエイトを行う場合でも制限が少なく、初心者でも直感的に記事作成ができ、サーバーを移行しても、URL(ドメイン)、コンテンツ(記事)やSEO評価を引き継ぐことができます。商品を販売したくなった場合も、Shopifyと連携させてECサイト化することができます。多くのテンプレートから自分らしいものを選びカスタマイズできるのも大きな魅力です。
初心者がブログを開設するには何から始めればいい?
まずはブログの目的を明確化しましょう。ブログの内容を決めたら、その目的に合わせて企業が提供する無料ブログサービスか、WordPressのようなオープンソース型CMSのどちらで開設するかを決め、さらにどのサービスを使用するかを決めます。ブログのタイトルと、ドメイン名(無料ブログの場合は、IDネーム)を用意しましょう。
ブログ開設は、スマホだけで無料でできる?
無料ブログサービス、オープンソース型CMS共に無料(サーバーとドメイン代、テンプレート代は別途)で開設ができ、一部の無料ブログサービスは開設から投稿までスマホで行うことができます。
趣味ブログからアフィリエイト目的のブログに変更できる?
WordPressのようなオープンソース型CMSで開設しておけば、趣味のブログからアフィリエイト目的のブログに変更できます。無料ブログサービスの中にはアフィリエイトに関する制限があるものもあるため、途中からアフィリエイト目的のブログに変更できない可能性があります。
文:Yuko Fukushima