ネットで稼ぐ方法や副業として人気を集めているのが、アフィリエイトです。アフィリエイトとは、アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)や企業と直接契約し、商品などを紹介・宣伝して、その売り上げに応じた手数料が得られるビジネスモデルです。
自分のブログやSNSに、ASPや企業から発行されたアフィリエイトリンクを貼るだけで始められる手軽さが魅力ですが、競争が激しく、思うように収益が出ない、あるいはアフィリエイトの稼ぎ方がわからないと悩む人も少なくありません。
この記事では、副業としてアフィリエイトに挑戦する初心者の方でも実践しやすい、アフィリエイトマーケティングのコツを15個に絞って紹介します。ブログ収益化やアフィリエイトでの収入アップを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
報酬アップのためのアフィリエイトマーケティングのコツ15選

目次
- 事前に記事を用意してからアフィリエイトを開始する
- 複数のアフィリエイトパートナーと契約しリスクを分散する
- ファンとの信頼関係を築いてリピーターを増やす
- 読者ニーズに沿った商品を紹介する
- 紹介する商品を自分の言葉で語る
- コンプライアンスに関する法令を守る
- 読者向けの特典を活用して購入を後押しする
- 複数の媒体を使い分けて顧客接点を広げる
- 記事タイプを使い分けて収益と信頼を両立させる
- 複数商品を比較して読者の決断を後押しする
- 読者の離脱を防ぐ構成で記事を組み立てる
- 検索意図を読み取って記事の内容を最適化する
- 売れ筋を逃さないためにトレンドを常に追いかける
- 読者が迷わないUI設計で読みやすさとクリック率を上げる
- 商品特性に合ったタイミングで広告効果を最大化する
1. 事前に記事を用意してからアフィリエイトを開始する
アフィリエイトを始める前に、事前に質の高い記事を用意しておくと、審査通過やSEO評価の面で有利になります。
国内ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の一つ「もしもアフィリエイト」のメディア登録審査ガイドラインでは、審査を通過するには最低でも5記事以上必要と明記しています。他のASPでも記事数が判断基準となる場合があり、合格には概ね10記事程度が必要になると言われています。
また、事前に記事をそろえておくことで、SEOに強いサイト構造を作る土台にもなります。複数の記事を内部リンクでつなげることで、読者は関連記事にもアクセスしやすくなります。結果、サイト回遊率がアップし、トラフィック増加につなげることができます。また、それぞれの記事の関連性が高いほど、コンテンツ全体の専門性や網羅性が高まり、検索エンジンからの評価が上がりやすくなります。内部リンクを適切に配置したコンテンツは、上位表示や検索流入に効果的といえるでしょう。
2. 複数のアフィリエイトパートナーと契約しリスクを分散する
アフィリエイトで安定的に収益を得るためには、1社への依存を避けて複数のASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)や企業と契約し、リスクを分散することが欠かせません。1社のプログラムに頼りきりになると、報酬の減額やプログラムの終了といったリスクが全体に影響してしまうからです。
目安として、特定のASPやパートナー企業が収益全体の50%以上を占めないよう意識しましょう。仮にあるパートナーの条件が悪化しても、他のパートナーでカバーできれば、ブログ全体の収益への打撃を最小限に抑えることができます。
複数契約をしても初期費用はかからないため、コストを抑えながらリスクヘッジを図ることができます。
3. ファンとの信頼関係を築いてリピーターを増やす
アフィリエイトで安定した成果を出すには、一度きりの訪問者ではなく、何度も戻ってきてくれるリピーター(ファン)を獲得することが重要です。読者が「この人の情報なら信頼できる」と思える関係性が構築されていれば、コンテンツの説得力は格段に上がります。
次のようなポイントを工夫し、リピーター獲得につなげていきましょう。
- 読者の共感を得やすいテーマを選ぶ:実体験や失敗談、ニッチな悩みにフォーカスするなど、共感を呼ぶ切り口が有効です。
- 更新頻度を安定させる:更新ペースが一定であれば、読者は「また見に来よう」と思いやすくなります。週1回でも継続することが信頼につながります。
- 気軽に読める文体を意識する:読者との距離感を縮めるには、丁寧すぎず、かといってくだけすぎない、自然な語り口が効果的です。
- 読者参加型の仕組みを取り入れる:アンケートやコメント欄、Q&Aなどを通じて読者との接点を増やすことで、関係が深まります。
SNSやYouTubeなどの外部チャネルも、リピーターとの接触頻度を高めるためのマーケティング手段として有効です。たとえば、YouTube概要欄に紹介リンクを載せることにより、YouTubeチャンネルのファンをブログに誘導することができます。
また、強い関係性を築く方法として、メールマガジンの導入も有力です。連絡先リストがあれば、コンテンツ配信のタイミングを自分でコントロールでき、読者との接点を持続的に保てます。メルマガ特典(限定情報や割引など)をサイトに設置すれば、購読率も上げやすくなります。
4. 読者ニーズに沿った商品を紹介する
アフィリエイトで成果を出すためには、読者の関心を引く商品を紹介することが大切です。そのためには、読者の声や関心を拾い上げる仕組みを持つことが欠かせません。
ブログやウェブサイト運営者が、読者ニーズを把握する方法には以下のようなものがあります。
- コメント欄や問い合わせフォームを活用する:「おすすめの◯◯はありますか?」といった問い合わせや、過去記事への感想などから、関心の高い分野や商品のヒントが得られます。
- アクセス解析ツールを使う(Googleアナリティクスなど):検索キーワード、閲覧数が多い記事、滞在時間などを分析すれば「どの悩みに関心が集まっているか」が数値的に見えてきます。
- 関連記事への内部リンクのクリック傾向を見る:「比較記事」「レビュー記事」など、どのリンクがよくクリックされているかを観察すると、読者が特に注目しているテーマが明確になります。
- 簡易アンケートを設置する:「次に読みたいテーマは?」「気になる商品ジャンルは?」といった選択肢形式のアンケートをブログ記事末やメルマガに掲載するのも有効です。
こうした手段を通じて読者のニーズを把握し、そのニーズに合った商品やサービスを紹介すれば、読者との信頼を損なうことなく、自然な流れで成果につながるアフィリエイトが可能になります。
売れる商品を探すのではなく、「読者に求められる商品を届ける」という視点を持つことが、長く稼げるアフィリエイターの基本姿勢です。
5. 紹介する商品を自分の言葉で語る
アフィリエイトで商品をおすすめする際に重要なのは、その商品を「本当に理解している」と読者に感じてもらえるかどうかです。ただカタログに書いてある情報を並べるだけでは説得力がなく、信頼も得られません。
読者がアフィリエイトリンクをクリックしたり購入を検討したりするかどうかは、「この人が言うなら信じてみよう」と思えるかどうかにかかっています。そうした信頼を得るためには、以下のような方法で商品理解を深めることが必要です。
- 実際に使ってみる:質感、使いやすさ、想定外の良し悪しなど、自分しか気づけない発見を言葉にすることで信頼感のある情報となり、読者に響く紹介ができます。
- 既存ユーザーの口コミやQ&Aを読み込む:Amazonレビューや価格.com、公式サイトのQ&Aなどから、ユーザーが重視しているポイントを把握し、記事に反映させることができます。
- 自分の視点で解釈し直す:単にスペックを並べるのではなく、「初心者でも扱いやすいか」「子育て中でも使えるか」など、読者視点での言い換えや解釈が求められます。
読者はアフィリエイト記事に対して、売るためだけの目的と疑いの目を向けることがあるため、欠点も含めた正直な感想が共感を呼びやすくなります。良い点だけでなく「ここは惜しい」と感じたポイントを併記することで、リアルな口コミとしての信頼性が増します。
6. コンプライアンスに関する法令を守る
アフィリエイトで収益を得ている際は、「広告であること」の明示など、コンプライアンスに関する法令を必ず遵守しましょう。透明性を保つことで読者の信頼を維持できます。主に守るべきコンプライアンス項目は次のとおりです。
ステルスマーケティングの禁止
2023年10月1日より、広告と気づかれない表示(ステルスマーケティング)は景品表示法で禁止されています。広告であることが消費者に分かりにくい表現は「不当表示」として処分の対象となります。したがって、「広告」「PR」「提供」などの文言を、記事冒頭など視認性の高い場所に入れる必要があります。
不当表示の禁止(優良誤認・有利誤認)
虚偽や誇張した表現、客観的根拠のない主張(「絶対に効果がある」など)は、景品表示法における優良誤認・有利誤認表示に該当し、違反となります。
法令遵守のその他のポイント
- 表現は穏やかに:「〜かもしれません」「個人の感想です」といった柔らかな表現を用いましょう。
- 根拠の明記:効果を述べる際は、公式情報や第三者データなど、信頼できる出典を明記してください。
- プライバシーと著作権:個人情報や著作物(文章・画像など)の使用には十分注意し、必要に応じて適切な許可や引用ルールを遵守しましょう。
7. 読者向けの特典を活用して購入を後押しする
アフィリエイト収益を高めるには、読者にとって魅力的な特典を積極的に活用することが効果的です。中でも割引コードやクーポンは、コンバージョン率を高める手段として多くの広告主が導入しています。
ASPや広告主によっては、以下のような特典をアフィリエイターに提供している場合があります。
- 読者限定の割引クーポン・キャンペーン価格
- 期間限定のキャッシュバックキャンペーン
- PDFや動画などの特典コンテンツ
これらの特典は、自分から問い合わせないと知らされないことも多いため、ASPの通知をこまめにチェックしたり、担当者と連絡を取ったりして、特典の有無を確認しましょう。
割引コードを入手したら、次のような方法で読者に届けましょう。
- ブログ記事やレビューに明記して紹介する
- メールマガジンで配信し、購買意欲が高い読者に直接アプローチする
- SNSでフォロワー向けにシェアする(投稿に「◯月◯日まで」などの期限を入れると効果的)
8. 複数の媒体を使い分けて顧客接点を広げる
アフィリエイトはブログだけでなく、SNSや動画、メールマガジンなど、複数の媒体(チャネル)で展開することで成果が大きく変わります。それぞれの媒体には特性があるため、読者や商品の相性に合わせて選ぶことが大切です。
- Instagram:写真や動画でのビジュアル訴求に強く、美容・ファッションと相性がいいチャネルです。プロフィール欄やストーリーズにリンクを貼って自サイトに誘導できます。
- X:拡散力と速報性が高く、セール情報やレビュー紹介に効果的です。
- YouTube:レビューや使い方などを動画で丁寧に紹介でき、概要欄からリンク誘導できます。
- TikTok:短尺動画で商品をテンポよく紹介できます。若年層向け商品と親和性が高いのが特徴です。
- メールマガジン:購読者と深い関係を築きやすく、購買意欲の高い読者にダイレクトに届けられます。
- 比較サイトや専門サイト:信頼性の高い情報を求めるユーザーに対し、複数商品を並べて訴求できます。
このように、媒体ごとの特性を理解し、複数チャネルを併用することで、読者との接点を増やし、アフィリエイトの成果を最大化できます。
9. 記事タイプを使い分けて収益と信頼を両立させる
アフィリエイト収益を安定的に伸ばすためには、検索に強い「商品レビュー記事」と、ファンを育てる「日記風記事」の両方をバランスよく活用することも検討しましょう。
商品レビュー記事
商品レビュー記事は、商品購買までの導線になりやすく、成約につなげるのに効果的です。「商品名+レビュー」「商品名+比較」といった検索キーワードで訪れるユーザーは、すでに購入意欲が高く、リンクのクリック率やコンバージョン率が高い傾向にあります。こうした読者には、商品の特徴、メリット・デメリット、他製品との比較など、意思決定を助ける明確な情報提供が求められます。
日記風記事
日記風の記事では、読み物としての楽しさをメインに提供できるので、読者の共感や関心を引き出しやすく、読者のファン化に効果があります。商品紹介は、自分の生活や体験談の一部として自然に織り交ぜる程度としましょう。定期的に読みに来てくれるリピーターが増えれば、別記事への内部リンクやメルマガ誘導によって、間接的にアフィリエイト成果につなげることも可能です。
商品検索ニーズと愛読者育成のどちらも大切にすることで、一時的な成果ではなく、長期的に収益が生まれるアフィリエイトサイトへと育っていきます。
10. 複数商品を比較して読者の決断を後押しする
アフィリエイトでは、1つの商品を単独で紹介するよりも、複数の商品を比較するページを作成するほうが成果につながりやすいとされています。読者の多くは購入前に複数の選択肢を検討しており、その比較ニーズに応えることで、離脱を防ぎつつ購入を促すことができます。
比較記事を作る際は、次のような表形式を活用すると、視認性も高く、読者の判断をサポートしやすくなります。
- 商品の特徴や価格、スペックなどを整理した「比較表」
- どちらがおすすめかを明示した「勝敗表」
- 複数の候補をランキング形式でまとめた「ランキング表」
さらに、紹介するすべての商品にアフィリエイトリンクを設定しておくことで、読者がどの商品を選んでも報酬につながる可能性が広がります。特定の商品を強く推しすぎず、「どれでも選べる状態」にしておくのがコツです。
読者は「自分に合う商品がどれか」を探しています。比較ページはその最終判断を後押しする場として、コンバージョンに直結する重要なコンテンツになります。
11. 読者の離脱を防ぐ構成で記事を組み立てる
アフィリエイト記事は、ただ情報を並べるだけでは成果につながりません。読者の多くはスマホで流し読みしており、一瞬で「読む価値がある」と判断してもらう工夫が欠かせません。
以下のような文章構成の型は、離脱防止に効果的なので活用してみましょう。読者の共感や、クリック・購入などの行動にもつながりやすくなります。
- PREP法: 「結論 → 理由 → 具体例 → 再度結論」で構成。簡潔に商品を紹介したいときに最適
- 新PASONAの法則: 「問題 → 共感 → 解決策 → 提案 → 絞り込み → 行動」で構成。悩み解決型の記事におすすめ
- AIDMAの法則: 「注意 → 関心 → 欲求 → 記憶 → 行動」で構成。セールス色の強いLP風コンテンツに最適
- BEAFの法則:「ベネフィット → 根拠 → 優位性 → 特徴」で構成。 競合との比較を含めて商品を売りたいときに使いやすい
また、読者の大半がスマホで記事を読む点を考慮し、構成だけでなく見た目の読みやすさにも配慮しましょう。
- 結論ファーストで書く(導入で概要を伝える)
- 1文は長くしすぎず、50文字程度を目安にする
- 数行ごとにビジュアル要素(画像・表・吹き出しなど)を挿入する
- 記事を書いたらスマホで表示を必ずチェックする
こうした配慮を通じて、情報量が多くても読者の離脱を防ぎ、クリック率の高い記事へと仕上げることができます。
12. 検索意図を読み取って記事の内容を最適化する
アフィリエイトで成果を上げるには、単にキーワードに基づいた記事を書くのではなく、「そのキーワードで検索している人は何を求めているのか?」を正確に捉えることが欠かせません。これが「検索意図の把握」です。
たとえば、「一人暮らし テレビ おすすめ」という検索ワードは、すでに商品選びを始めており、購入を目前にしている状態を示唆します。こうしたユーザーには比較表やレビューリンクなど、購入を後押しする具体的な情報が効果的です。逆に、「テレビ サイズ 選び方」などのワードは、まだ検討段階の可能性が高いため、基礎知識や選び方のガイドが求められます。
検索意図を見極めるには、次の点を確認しましょう。
- 検索結果の上位ページ:上位に出てくる記事の傾向(比較、レビュー、ランキング、HowToなど)を見れば、ユーザーが何を求めているかが読み取れます。
- Googleのサジェストや関連キーワード:検索の予測候補や「他の人はこちらも検索」などから、関連する疑問やニーズを把握します。
検索意図を把握したら、それにふさわしい構成やCTA(コール トゥ アクション)を用意しましょう。読者が情報収集中なら丁寧な解説、購入寸前ならレビュー、リンク、価格情報をしっかり提示します。
検索意図に沿った記事は、読者満足度が高く、結果としてSEO評価やコンバージョン率も向上します。思い込みではなく、実際の検索行動に基づいて記事内容を調整していきましょう。
13. 売れ筋を逃さないためにトレンドを常に追いかける
アフィリエイトで成果を出し続けるには、常に「今売れている商品」「これから伸びるジャンル」をキャッチする姿勢が不可欠です。消費者のニーズは流行に左右されやすく、商品選定そのものが成果に直結するからです。
トレンド把握には以下の方法が効果的です。
- ASPの人気ランキングを確認:A8.net、もしもアフィリエイトなどは、ジャンル別の売れ筋案件を掲載しており、成果が出やすいテーマのヒントになります。
- ECモールのリアルタイムランキングをチェック:Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでは、カテゴリ別に売れ筋が日々更新されているため、実際に動いている商品の傾向をつかめます。
- GoogleトレンドやSNSでトレンドを把握:検索トレンドやSNS上のバズワードから、今後伸びそうなキーワードやニーズを拾うことができます。
- 業界ニュースやメディアを定期購読:季節変動や社会的関心に影響されやすいジャンル(美容、健康、教育など)では、業界動向を追うことも有効です。
キーワードリサーチツール(Googleキーワードプランナー、Ubersuggestなど)と併用すれば、検索ボリュームとトレンドの両方から、狙うべきテーマの優先順位を見極めることができます。
14. 読者が迷わないUI設計で読みやすさとクリック率を上げる
アフィリエイトブログで成果を出すためには、読みやすさ、探しやすさ、行動しやすさを備えたユーザーインターフェース(UI)が欠かせません。どれだけ内容が充実していても、見にくかったりリンクが分かりづらかったりすれば、読者はすぐに離脱してしまいます。
UI改善の主なポイントは以下のとおりです。
- 画像・ビジュアル要素を効果的に使う
- アフィリエイトリンクは「見つけやすく自然な位置」に配置する
- 目次や見出しを整理して構造をわかりやすくする
- スマホでの表示を前提に設計する
- クリックしやすいデザインを意識する
文字だけの記事は単調になりやすく、読者の離脱につながる恐れがあります。画像や図表、比較表、吹き出しなどを適度に挿入することで読者の理解が深まり、記憶に残りやすくなります。また、スマホでの閲覧を前提にした設計やクリックしやすいデザインを意識し、目次や見出しを活用するなど文章構成を工夫するのも重要です。
アフィリエイトリンクの挿入箇所には、気を配りましょう。適切でない場所にリンクを配置してしまうと押し売り感が出てしまい、読者の購買意欲が下がる要因になります。商品紹介の直後や記事のまとめ部分、商品の比較表の下など、購買行動の導線として自然かつコンバージョンを促す位置に配置するのがコツです。
UIを整えることは、単に見た目を良くするのではなく、読者のストレスを減らし、自然に行動へ導くための「仕掛け」です。丁寧な設計が、読了率・クリック率・収益につながっていきます。
15. 商品特性に合ったタイミングで広告効果を最大化する
アフィリエイトで広告運用を行うなら、広告費を「いつ使うか」が成果に大きく影響します。単に予算を使うのではなく、購買意欲が高まる時期やタイミングを見極めて投下することで、費用対効果を最大化できます。
季節や生活リズムに合わせたタイミング
季節や生活リズムに合わせて広告を出すことで、リーチの拡大やコンバージョン率の向上を狙えます。
たとえば、バレンタインデーやホワイトデー、母の日や父の日、ブラックフライデーやサイバーマンデー、クリスマスや年末年始など、大型セール時期でもある季節イベントは、消費者の購買意欲が高まっている時期なので、広告効果を最大限に引き出しやすい傾向があります。
また、季節ごとの需要変動に着目し、夏前には冷却・冷感グッズや日焼け止め、年末にはふるさと納税やカレンダー、年賀状作成ツールなど、特定の季節に需要が高まる商品は、その直前に広告を出すのが効果的です。
エンゲージメント率の傾向は時間帯や曜日で異なるため、それを活かした広告運用もおすすめです。SNS広告などの場合、平日夜間(20〜23時)や休日の昼間(10〜15時)はクリック率が高くなる傾向があります。商品やターゲット層によって異なるため、出稿後にABテストで確認しましょう。
商品特性に合わせたタイミング
商品やサービスによっては「今なら買いたい」と思わせる要素が決まっています。たとえば、転職系サービスであれば、新生活やキャリア転機が訪れる時期である年始や4月前後が狙い目です。学習教材なら夏休みや冬休み直前に需要が高まるでしょう。美容・ダイエット関連の商品・サービスは、肌の露出が増える時期に合わせて、春先や夏直前に検索が増加する傾向にあります。
効果的な広告運用を目指すには、商品特性に着目し、広告投下の適切なタイミングを見極めるのが鍵となるでしょう。
このように、商品の特性と季節・生活のリズムを掛け合わせて出稿タイミングを最適化することで、広告費の効果は大きく変わります。
まとめ
アフィリエイトは、要点を抑えて運用することで稼げるビジネスへと成長させることができます。自サイトのテーマや読者のニーズに合う商品を選定し、検索意図を意識した記事構成を心がけましょう。また、SNSやメルマガといった発信チャネルを使い分けることで、接点を増やしながら安定的な集客と売上につなげることができます。実際に商品を使って感じたことを自分の言葉で伝えること、コンプライアンスを遵守することを意識し、読者の信頼を獲得していくことも大切です。
完璧なかたちを最初から目指す必要はなく、まずは、アフィリエイトの始め方を再確認しながら、自分のスタイルに合った工夫からひとつずつ取り入れ、継続していくことを目指しましょう。
Shopifyでオンラインストアを運営している場合は、Shopifyアフィリエイトの活用も検討してみてください。起業家や事業主にShopifyを紹介することで収益につなげることができるアフィリエイトプログラムで、アフィリエイトリンクを通してShopifyの有料商品が購入されると報酬を受け取ることができます。
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よくある質問
アフィリエイトマーケティングをより早く成長させるには?
アフィリエイトマーケティングを早く成長させるには、さまざまなチャネルを試し、ターゲットとなる顧客とつながる最善の方法を見極めることが重要です。ブログの場合は、良質な記事の投稿を心がけPVを増やすことが、収益化への早道となります。
どのようなアフィリエイトマーケティングが最適?
すべての場合に最適なアフィリエイトマーケティングは存在しませんが、自分の顧客が本当に興味を持っている商品をアフィリエイトで紹介することが長期的に見ると最も効果的です。
Instagramにアフィリエイトはある?
現時点ではInstagram独自のアフィリエイトプログラムはありません。日本国内では、Instagramに外部のアフィリエイトプログラムのリンクを貼ることでアフィリエイトを始めることができます。
文:Norio Aoki