Charm Industrialは、地球の大気中の二酸化炭素を産業革命以前の280ppmまで戻すという使命を掲げています。彼らは地下深くにバイオオイルを貯留する方法を用いて、その目標を達成しようとしています。 Charmの手法は独特です。彼らは、バイオオイルを燃料として利用するために精製するのではなく、不純物の入ったままで何ができるだろうか、と自問しました。
実はバイオオイルには原料となる植物の炭素が豊富に含まれています。Charmの場合、それはおがくずやトウモロコシの残渣です。そのオイルを使用可能な製品に変換するのではなく、恒久的に地中に隔離することをCharmは選びました。では、一体どこに?その答えは、産業廃棄物処理施設や地下の岩塩層です。バイオオイルは恒久的に隔離しやすい性質があります。水よりも密度が高く、注入された岩盤の底に沈み、地中に永遠に留まります。従来の炭素隔離に用いられている二酸化炭素は、水よりも密度が低いため、注入場所で地表近くにまで上昇してしまい、大気中に再び排出されやすくなってしまいます。隔離されたバイオオイルでは、1トンあたり二酸化炭素1.35トンが除去されます(生産、輸送、注入時に排出されるエネルギー量を含む)。Charmは創業まもない企業ですが、事業は好調で、本年中に注入を開始する見込みです。ShopifyはCharmにとって、2番目の顧客です。Shopifyによる購入で、Charmは費用曲線を10%下げることができ、また同社の技術が証明されると共にビジネス拡大につながります。
ロケーション
カリフォルニア州サンフランシスコ(米国)
設立
2017