エバーグリーンポートフォリオ

再生可能エネルギー

化石燃料よりも汚染が少なく、より多くのエネルギーを作り出せる代替エネルギーを創出する

草原で回転する風力タービン。その横には太陽光発電のビル。

炭素還元

資金の支出のうち6%

化石燃料は使用時に多くの二酸化炭素を排出し、また埋蔵量にも限りがあるということがすでに分かっています。化石燃料は、人類が地球を破壊するのが先でなければ、いつか枯渇します。

旅行したり、暖房をつけたり、家を建てたりなど、私たちがやりたいことや必要なことをするのにはエネルギーが必要です。これは避けて通れません。産業革命以降、人類の発展はそのほとんどを非再生可能エネルギーに依存してきました。

幸い、今では一般の人々、企業、政府も再生可能エネルギー源に大幅にシフトしています。再生可能エネルギーなら、人間の時間軸において置き換えることが可能です。2018年、再生可能エネルギーの利用は全世界の発電量のうち26%以上を占めました。2040年までには、45%まで増加することが予測されます。脚注1

再生可能エネルギー源は5種類に分類されます。

風力

風力タービンは景観を損ね、騒音も大きいと思う人もいるでしょう。しかし風力を使わないことはあまりにもったいないことです。価格は下がってきており、世界中の風力発電容量は2001年から2017年の間に22倍になりました。脚注2

太陽光

家屋の屋根や広い土地に敷き詰められたソーラーパネルを見たことがあるでしょう。ソーラーパネルは太陽光を電気に変換します。太陽光発電は風力発電に比べて2倍の規模で成長している産業です。

地熱

地球の内部は高温です。地熱は、蒸気や温水を貯留する巨大な地下貯水槽や、あるいは家屋の冷暖房用の小型ヒートポンプを使って発電します。地熱は、風力や太陽光と異なり、常に安定した供給が可能です。

バイオマス

バイオマスは、木材、食料、肥やしなど、植物や動物に由来する有機物を指します。熱処理されたバイオマスは、電力、バイオガス、またエタノールやバイオディーゼルのようなバイオ燃料を生み出します。私たちの投資内容についてより詳しくは、バイオマスをご覧ください。

水力

水力発電は、水流を制御するダムで、その水流のエネルギーを利用して発電します。世界で最も利用されている再生可能エネルギーですが、負の要素もあります。ダムの建設や維持は、深刻な環境破壊を引き起こす場合があります。風力、太陽光、地熱を使った発電に投資を増やして、化石燃料の代替エネルギーである水力発電への世界的な依存を減らすことが理想的です。

2018年、再生可能エネルギーの利用は全世界の発電量のうち26%以上を占めました。2040年までには、45%まで増加することが予想されます

注目の会社

Bullfrog Power

Bullfrogは、エネルギー利用に占める炭素濃度を下げたいと望む人々や企業に対し、天然ガスや自然エネルギー電力のオプションを提供しています。Bullfrogでは、サービス利用者が使う天然ガスの単位あたりについて同量の「気候に優しい」天然ガスを生産し、それを利用者に代わってパイプラインに投入します。同社は埋立地や排水処理施設で発生する有機廃棄物からバイオガスを回収します。

実際には、このガスも利用時に二酸化炭素を排出するため、「グリーン」と名付けるのは適さないかもしれません。しかし、少なくとも、この二酸化炭素は回収されなければどのみち腐敗する有機廃棄物から排出されるため、その意味では化石燃料を燃やして排出される二酸化炭素の量を増やさずに済んだことになります。

同社のグリーン電力クレジットも同様の働きをします。利用者が1kwを使うごとに、同社が風力や水力などの再生可能エネルギー源から1kwをグリッドに追加します。2005年に創業して以来、Bullfrogは130万トンの二酸化炭素を置き換えてきました。

これまでにShopifyはBullfrogのクレジットを使って、カナダ国内の自社オフィスで使うエネルギーをオフセットしています。2020年3月、Shopifyはリモート勤務制度を始めました。そのため、オフィススペースは減少しましたが、家が職場の代わりになっており、その分をオフセットしなければなりません。Shopifyブログでご紹介した通り、Shopifyは自宅勤務で生じるカーボンフットプリントを測定し、自宅勤務から生じる二酸化炭素の排出をオフセットする予定です。この過程で学んだことも公開していきます。