エバーグリーンポートフォリオ

森林

植林、再生、保全を通して、樹木がより多くの炭素を貯留できるようにする

風になびく木々。

一時的な炭素除去

資金の支出のうち9%

木は地球にとって肺の役割を果たしています。二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出しています。研究によると、地球には3兆本の樹木が生えており、1年間で人間が排出する二酸化炭素の30%を吸収します。脚注1

それなのに、人間は毎年150億本を超える樹木を伐採しており、これは警告レベルに値します。1万年前に文明が発祥して以降、地球上の樹木のうち46%が失われました。毎分、サッカー場48個分にあたる森林を喪失していることになります。脚注2

地球上には、農業へ影響をおよぼすことなしに、植林できる土地が10億ヘクタールあります。これは1兆2000億本の樹木を植えられる計算で、大気中から200ギガトンの炭素を回収できます。これで人類が地球に与えてきた損傷を相殺することができます。脚注3

多くの組織は、植林(樹木の生えたことのない土地に木を植えること)、森林再生(伐採された場所に木を再度植えること)、保全(既存の森林を保護すること)を通じてこの機会に取り組んでいます。

1兆2000億本の樹木は、大気中の炭素200ギガトンを吸収できます

注目の会社

Pachama

PachamaのCEO兼共同創業者のDiego Saez-Gilは、アマゾン熱帯雨林から南に位置するアルゼンチン北部で生まれました。多くの木に囲まれて育った彼は、自分の故郷で森林破壊が起こっていることに胸を痛めていました。

その問題に対する彼の解決策がPachamaです。同社は衛星画像とAIを使って、森林で回収された炭素を正確に測定します。従来、これには膨大な労力を必要とし、測定結果も一貫性がありませんでした。Pachamaの技術では、遠隔モニタリングを行って森林を検証することで、精度と透明性の向上を購入者にもたらしています。

同社は、世界中のさまざまな森林プロジェクトを対象とするオンラインのマーケットプレイスを立ち上げており、オフセットの購入対象先を選択できるようにしています。その目標は、地球のあらゆるところで新たな森林保護プロジェクトが生まれていくこと、そしてそれらと人々をPachamaがつなげていくことです。そこでShopifyは、マーチャントと購入者が商品の配送に伴って生じる炭素排出をオフセットできる2つのオプションの提供を開始しました。この取り組みは、Pachamaを通じて、認定された森林カーボンクレジットを用いています。ShopifyのショッピングアシスタントアプリであるShopを使うと、Shop Payを利用したすべての注文の配送で発生する排出分がオフセットされます。また、Offsetアプリでは、マーチャントが自分たちで配送に伴う排出分をオフセットできます。輸送による排出の削減に関するShopifyの取り組みについて詳細をお読みください。

「ShopifyがEコマースの民主化を進めているように、私たちは森林管理官や農場経営者が炭素排出の大規模なオフセットを始める企業や人々にアクセスできる方法を推進したいと考えています」

—Diego Saez-Gil、Pachama CEO