Charm Industrialは、地球の大気中の二酸化炭素を産業革命以前の280ppmまで戻すという使命を掲げています。彼らは地下深くにバイオオイルを貯留する方法を用いて、その目標を達成しようとしています。
Charmの手法は独特です。彼らは、バイオオイルを燃料として利用するために精製するのではなく、不純物が入ったままにするとしたら何ができるだろうか、と自問しました。
実はバイオオイルには原料となる植物の炭素が豊富に含まれています。Charmの場合、それはおがくずやトウモロコシの不溶物です。そのオイルを使用可能な製品に変換するのではなく、恒久的に地中に隔離することをCharmは選びました。では、一体どこに?その答えは、産業廃棄物の埋立地や地下の岩塩層です。
バイオオイルは恒久的に隔離しやすい性質があります。水よりも密度が高く、注入された岩盤の底に沈み、地中に永遠に留まります。従来の炭素隔離に用いられている二酸化炭素は、水よりも密度が低いため、注入場所で地表近くにまで上昇してしまい、大気中に再び排出されやすくなってしまいます。
隔離されたバイオオイルでは、1トンあたり二酸化炭素1.35トンが除去されます (生産、輸送、注入時に排出されるエネルギー量を含む)。Charmがこのアイデアを思い付いたのは2020年3月であり、まだ日は浅いですが、極めて迅速に取り組みが進められています。ShopifyがCharmの顧客となった2020年9月以降の1年未満で、CharmはShopify向けに1,000トンの炭素除去を実現しました。Shopifyによる購入は、Charmの費用曲線を10%下げるとともに、同社の技術の証明とビジネスの拡大につながります。
Charmの進展に感銘を受け、Shopifyはさらに3,000トンの炭素除去の購入に合意しました。これは2023年末までに実現される予定です。この購入による私たちの目標は、Charmがリソースを増やし、ギガトン規模への到達を加速できるようにすることです。
ロケーション
カリフォルニア州サンフランシスコ(米国)
設立
2017